働く魅力

CROSS TALK.2

2024.08

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Tさん

若狭高浜病院
職歴4年

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Mさん

福井県立病院
職歴11年

CROSS TALK.2

Q1

看護師になるきっかけ・動機は?

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Mさん

私は中学生のころに、祖母が病気で長期入院することがあり、お見舞いで病院に行く機会がありました。
そこで、看護師の働く姿を見て「看護」という仕事に興味を持ちました。そのうえ、叔母が看護師をしていて、自分の一番身近にあった職業が看護師だったと思います。母親からも、女性が何か手に職をつけることが大事だと言われていて、自然と看護師を目指すことになったのですが、今思えば、ありがたかったですね。
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Tさん

私は小さいころから医療ドラマが好きで、医療ドラマを見ていて、何となく看護師という仕事への憧れがありました。また、小学生のころに祖父が倒れて入院した時に、初めて実際に自分の目で、病院で働く看護師の姿を見て、自分も看護師を目指そうと思いました。

Q2

看護師になるまでに苦労したことはどのようなことでしたか?

対談風景
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Mさん

そうそう。毎日、受け持ち患者さんの病状を把握して、看護計画を立てるのですが、病気や治療法を調べ、患者さんかが少しでも自分らしい快適な生活を送ることができるには、どのような看護ケアが必要か考える課題が出るので、調べて、翌日に臨むという繰り返しでしたね。課題と実習が1週間とか続くので、とても辛かったですね。
私の場合、東京の看護専門学校でしたので、他に逃げ道はなくて、学校に入学したからには「卒業したい」という気持ちで乗り越えた気がします。
私が学生として実習に行っていたときは、患者さんへの声掛けですら戸惑いがありましたし、患者さんから関りを拒否されて、とても傷ついたことを思い出します。実習をこなすことに一生懸命になっていて、患者さんの辛さを理解する余裕がなかったんだと思います。
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Tさん

やっぱり、私も神戸の学校時代の看護実習がとても辛かったですね。

Q3

看護師の仕事にやりがいを感じるのは、どのようなときですか?

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Mさん

患者さんやその家族の心のよりどころとなれるような看護師でありたいと思っています。家族や誰にも相談できないことを、看護師の自分にだけ話をしてくれて、ちょっと気持ちが楽になったと言ってもらえたり、頼られたりすると、その患者さんのために何とかしてあげたいという気持ちが込み上げてきます。
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Tさん

「看護師さんはいつも忙しそうだから」と、患者さんがなかなか看護師に声をかけづらい中で、私は、自分から患者さんに積極的に声をかけることが大切だと思っています。
患者さんが、不安そうな顔をされている時は、こちらから声かけをし、話をお聞きするようにしています。話し終えた時、気持ちが落ち着いてすっきりしたと喜んでもらえると、こちらもうれしいですね。

Q4

何か感動したエピソードや失敗談があれば教えてください。

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Mさん

エピソードではないのですが、救急医療の現場にいると、日々人間の生と死に直面していて、人間の命はとてもはかないな!と思う反面救急措置を施すことで、こんなに回復するのかと驚くこともしばしばですね。人間らしさを肌で感じることが出来る、日常生活では経験することができないことも経験することができる職業だと思います。
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Tさん

ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんが、今まで出来ていたことが出来なくなっていくことにショックを受け、この先どうなるのだろうと悩んでいらっしゃったのですが、看護師としてゆっくり時間をとってお話をお聞きすると、いろいろなことを話してくださいました。
残念ながら、この患者さんは他界されたのですが、患者さんのお話を医師や他職種にも伝えながら、患者さんが望む治療や生活を送る中でのお世話をすることが出来ました。今でも、とても印象に残っています。

Q5

看護師を辞めたいって思ったことはありますか?

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Mさん

私の場合、子どもを出産して育休から復帰したとき、辞めたいというよりも、体力的にきついと思いましたね。
通常勤務での復帰でしたので、朝から子どもを保育園へ送り届け、家に帰ると夕飯、入浴という毎日で、こんな生活はとても続けられないなぁと思っていました。
子どもと一緒にいる時間も短くなるので、ちゃんと世話をしてあげられないという負い目を感じる時あります。でも、同じ病院で、仕事と家庭を両立されている先輩看護師さんを見ていると、すごいなぁと思いますよ。
私がいろいろ悩んでいても、夫(家族)や同僚、先輩看護師さんから「(家庭生活のせいで)看護師を辞めるというのは違う。せっかく看護師になったのだから!」「私もそうだったよ!」とアドバイスをもらったり共感してもらえることがあり、今でも続けられていると思います。

Q6

みなさんは休みのとき、どのようなことをされていますか?

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Mさん

看護師は基本シフト勤務なので、年末年始や旧盆とか休みがなく、休みが少ないという印象が強いのではないかと思いますが、実は看護師という職業は、意外に休日が多いと感じています。
お休みのときは家族と過ごす時間が多く、長期休暇を取ることが出来るので、前もって計画して家族旅行などをしています。最近は軽井沢へ家族旅行をして、とても良かったです。
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Tさん

私も、1週間くらいの連続休暇をもらって、旅行に行ったり、神戸の学校時代の友達に会ったりするのが楽しみです。

Q7

これからどのような看護師を目指したいですか?

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Mさん

電子カルテだけでなく、実際の患者さんをよく観察して、看護の仕事をするように心がけています。
自分が所属している診療科だけでなく、他の診療科や退院支援のような周りのことにも気を配り、患者さんが求めることに適切に対応できるようになりたいと思っています。
まだまだ未熟なのですが、例えば病状の急変を予測できるよう、患者さんのそばにいて、自分の五感、六感を澄まして対処できるようになりたいです。医師よりも看護師は患者さんと接する時間が長いですから、ちょっとしたことに気づいてあげられるようになりたいと思っています。
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Tさん

毎朝患者さんの情報を収集するときに、今後起こるかもしれないことを予測するように心がけています。
まだまだ先輩達をみていると自分は未熟だと感じるので、もっと広い視点で患者さんと向き合いたいと思います。

Q8

看護師を目指す人たちにかけてあげたい言葉は?

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Mさん

看護師という職業は、日常では体験できないことに直面しますし、いろいろな患者さんと接するので、その意味では人生経験が豊かになる職業であり、人間として成長できる職業だと思います。興味があれば、是非看護師を目指して欲しいですね。
とても楽しい仕事ですよ。
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一緒に福井県で
看護師として
働きましょう!!