働く魅力

CROSS TALK.5

2025.09

Uさんアイコン

Uさん

公立丹南病院
職歴6年

Sさんアイコン

Sさん

つくし野病院
職歴5年

Tさんアイコン

Tさん

勝山総合病院
職歴3年

CROSS TALK.5

Q1

看護師を目指したきっかけは何ですか?

対談風景
Uさんアイコン

Uさん

京都の医科大学を卒業しました。2011年に資格を取得して、しばらく県外で働いていたのですが、生活環境のこともあって福井に帰ってきました。助産師として現在の病院に勤務して6年になります。高校生の時、「工学・物理系」か「医療系」か。大きくふたつの進路選択があって、少し悩んだのですが、自分が出来る最大限の社会貢献は何かと考えたときに、自分の体ひとつで出来る医療系へ進もうと思いました。 大学で母性を学ぶ授業があって、赤ちゃんが回りながら生まれてくるという神秘的な話を聞いて、その一瞬で看護師や助産師の仕事に魅了されましたね。
Sさんアイコン

Sさん

私も社会人として働いていたのですが、武生看護専門学校へ入って、2021年に看護師の資格を取得しました。今の病院に勤めて、看護師歴は5年目です。 自分が出産したとき、深くかかわってくれた看護師さんもいて、自分の生活にも親身になって相談に乗ってくれた人たちの姿をみて、とても素敵な仕事だと感じたのが、看護師を目指したきっかけです。27歳の時に一度、看護師の資格取得に臨みましたがダメで、35歳になって再度挑戦して、やっと看護師になれました。 当時は2児の母親でしたが、今思うと、「チャレンジ精神」がとても旺盛だったということに尽きます。
Tさんアイコン

Tさん

愛知県の医科大学出身で、2023年に看護師資格を取りました。少しだけ県外に就職したのですが、すぐに故郷の勝山へ帰ってきました。現在3年目になります。 幼い時から、両親看護師になったらと言われていたことと、母親が介護士ということもあって、背中を押されるような気持ちだったと思います。たまたま、高校生の時にテレビドラマ「救急救命24時」の番組を見て、看護師の仕事はとてもかっこいいなぁと思ったこともきっかけですね。

Q2

看護師になるまでに苦労したことを教えてください

対談風景
Uさんアイコン

Uさん

やはり大学受験が大きな課題でした。かなり受験勉強をしたと思います。 入学してからは割と余裕があったのですが、助産師の資格取得をするための学内選抜もあって、クラスの中で学力を競うことも辛いものがありました。 また、大学4年のときの助産師実習では、実際に出産立ち合いをさせていただくのですが、実習期間内に決められた件数の立ち合いを経験しなければならないという決まりがあり、施設に泊まり込みで、昼夜を問わず立ち合いをするということがありました。なおかつ、その実習記録をしなければならず、次々と記録を書き上げるという対応に追われていました。 あとは、国家試験です。看護師と助産師を同時に取得するかたちだったので、一度の受験で済みましたが、やはり大変でした。
Sさんアイコン

Sさん

社会人から一転、看護師を目指したときは、母親でもあったので、学校への通学しながら保育園への子ども送迎や家事をこなす毎日でした。学校からの課題などもあったので、時間のやりくりが大変で、睡眠時間を削るしかありませんでした。 特に看護師実習の時は、睡眠時間30分しか取れないので、布団で眠ることはせずに、あえて床で仮眠のように寝るような時期がありました。今思えば、よく耐えられたなぁと思います。
Tさんアイコン

Tさん

一番苦労したのは、看護師の実習ですね。実習記録を付けるということもありましたけれど、1日目で情報収集して、帰宅後に実習計画を立てて、翌日に実習現場へ持っていくのですが、講師から厳しい指摘や指導があり、自分では何も返答できないといったことがしばしばありました。自分なりに夜通しかけて考えたことだったので、心が折れそうだったことを思い出します。 でも、自分だけではなくて、周りのみんなも同じように頑張っているんだなぁという姿を見て乗り越えられたのだと思います。

Q3

看護師や助産師としてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

Uさんアイコン

Uさん

出産のときの助産師は、どれだけ助産師経験があっても、必死かつ真剣に取り組んでいて、余裕など何もないのですが、出産後にお母さんや家族から、ありがとうございましたというお声を聞くことが出来ると、やっていて良かったと思います。
Sさんアイコン

Sさん

正直なところ、普段の業務に追われていて、看護師の理想像とはかけ離れているかもしれません。自分が思い浮かべていた看護師の仕事は、患者さんとじっくりと関わって、充実した療養生活を過ごしてもらうというものでしたが、ちょっとギャップかもしれませんね。それでも、看護師は、その患者さんの人生に関われる貴重な時間を一緒に過ごすのですから、元気に退院される姿を見たり、家族から感謝の言葉をかけていただいたりすると、とても嬉しくて、素敵な仕事だなぁという思いになります。
Tさんアイコン

Tさん

自分が担当した患者さんが術後、とても苦しんでいたのに、翌朝にはピンピンして歩いている姿を見たり、重症患者さんが思いもかけず元気に回復したりする姿を見ると、自分事のようにとても嬉しい気分になりますね。

Q4

今までに何か失敗したなぁと思うことがありますか?

Sさんアイコン

Sさん

ある患者さんから「のどのタンを取って、吸入して欲しい」というお声を聞いていたにも関わらず、自分が他のことで慌ただしい姿を見せてしまっていたため、その患者さんから「自分のことは後回しでもいいわ」というようなセリフをいただいてしまいました。その時は、自分自身のことで精いっぱいで、ちゃんと患者さんの要望を聞いてあげなければだめだったなぁと深く反省したものです。
Uさんアイコン

Uさん

ちょっとした失敗というと、朝寝坊ですね。新人のころは、出発5分前に起床して慌てて出勤したとか、夜勤の仮眠で寝過ごしたということがありました。 それから、看護師として患者さんの家族が「主治医の話を聞きたい」という要望に対して、医師へのアポ取りがうまくいかず、家族から叱責を受けてしまうということがありました。患者の家族への対応が不十分で、家族の気持ちを何も汲んであげることが出来ていなかったと反省しました。
Tさんアイコン

Tさん

患者さんに親しみを持って接したいと思っていて、自分のしゃべり方で患者さんを怒らせてしまったことがありました。自分の発言のひと言ひと言をちゃんとしないといけないと感じています。同じ言葉であっても、自分の感情にまかせて話をしてしまうと、相手には強い表現として受け止められてしまうので、気を付けようと思います。

Q5

今勤務している病院のPRポイントを教えてください。

対談風景
Tさんアイコン

Tさん

今の勤務先の病院が自宅から近く、とても通勤が楽です。そして、病院のみなさんは優しい人が多いので、とても働きやすいです。
Sさんアイコン

Sさん

いくつかの病院を見学していたのですが、今働いているつくし野病院で見た動画に感動して、勤務先を決めました。「この病院なら、地域の人に寄り添っていて、濃密に看護師の仕事ができそう」と思ったからです。院内ではひとりの患者さんに向けて、みんなで何度もカンファレンスの話し合いをして、看護方針を決めて取り組んでいます。とても仲のいい環境です。
Uさんアイコン

Uさん

自分の働いている地域では、分娩の出来る総合病院というのが少なくて、今の病院に勤務することにしました。人手不足で毎日忙しいのですが、少ない人数の中でも、チームワークがとてもいいと思います。上司のことも大好きで、自分がやりたいということもすごく応援してくれて、研修とかも受けさせてもらい、何事にも協力してもらっています。

Q6

みなさんのお休みの時の過ごし方は?

Tさんアイコン

Tさん

友達と予定が合えば、旅行に出かけます。でも、家でダラダラしていることが多いですね。体力を付けたいので、最近はエステ通いや軽運動をしたりしています。
Sさんアイコン

Sさん

休みの時はジムへ行ったり、登山をしたり。この前は白山登山もしました。 その他は、家族で出かけたり、キャンプしたりして過ごしています。同じ病院の人たちともランチへ出かけたり、子ども連れでプールやバーベキューをしたりしています。平日のお休みは、体を動かしてストレス発散ですね。
Uさんアイコン

Uさん

自分はインドア派で、家でネット動画を見ていることが多いです。 それから、部屋が散らかっていることが多いので、掃除や整理整頓をしています。 家族の買い物とかが中心です。

Q7

仕事で心がけていることを教えてください

対談風景
Uさんアイコン

Uさん

私は、患者さんとのコミュニケーションを大切にしています。入院している患者さんともちょっとした話題のことをお話して、患者さんの気持ちを明るく照らしてあげる存在でありたいと思っています。また、助産師、看護師とのコミュニケーションも大切で、自分勝手な判断をせずに、みんなで相談しながら、看護に取り組みたいと思っています。いろいろな患者さんや家族と接しますので、まずは自分の価値観だけで判断せず、どのような場面でも受け入れるようにしたいと常々心がけています。
Sさんアイコン

Sさん

同じ病院で働く立場では、「報連相」を大切にするという心がけが大切だと思います。自分の思い込みで判断しないように、慎重にしたいと思います。患者さんの今までの人生をよく見聞きして、患者さんがしたいことを叶えてあげることを心がけています。
Tさんアイコン

Tさん

忙しい時こそ、絶えず慎重に対応したいと思います。よくバタバタしているときに、ミスを起こすことが多いので、自分の判断だけで動かずに、先輩のみなさんへ「これで合っていますか?どう思いますか?」というような声かけをすることを心がけていて、状況の報告も逐一するようにしています。

Q8

これから看護師を目指す人へメッセージをお願いします

対談風景
Uさんアイコン

Uさん

助産師、看護師の仕事は人工ロボットやAIで代用出来るようなものではなく、永久になくならない職業だと思います。自分がどのような環境であっても、手に職を持つことで、生涯続けられる仕事だと思っています。 医療機関だけでなくて、地域での訪問看護や産後ケア施設とか、助産師の開業ということも可能で、とても選択肢の広がる仕事です。 助産師は人の誕生から立ち会うことが出来る貴重な職業で、出産直後にお母さんにかけてあげるひと言は、その母親の生涯の記憶に残る言葉だと思っています。自分もそうだったように、本当に心から「上手なお産でした!頑張ったね」と、声掛けをしてあげたいと思います。
Sさんアイコン

Sさん

社会人としていろいろな経験をしている中での看護師なのですが、自己成長が出来る仕事だと思います。他では体験できない魅力的な職業です。もちろん、いい所だけでなくて、辛いことも多い職業ですが、同じ仲間と一緒に成長しながら、好きなジャンルで、長く働きたいと思います。 社会人の人でも、看護師という職業にどんどん挑戦してもらいたいです。
Tさんアイコン

Tさん

看護学校で過ごした期間は、とてもかけがいのない時間でした。辛い時も多かったのですが、みんなで一緒に卒業したのはいい思い出です。学校で学んでいる学生さんたちには勉強も大変でしょうが、今はとても貴重な時間であることを自覚して頑張ってほしいですね。

一緒に福井県で
看護師として
働きましょう!!